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雨乞い

 ある村での出来事です。もう何週間も雨が降らないので、村の共有ため池は、完全に底をついてしまいました。飲み水もなくなりそうです。村人達は、集会を開きました。その結果、これまでの慣習に従って、雨の神様を祭っている大きな岩の前で、雨乞いをすることに決定しました。ただし、村一番の知識人、大智だけは「雨乞いと降雨に因果関係はありません。そんな、無駄なことは止めて、新しい井戸を掘りましょう」と提案した。

 大智を除く村人達は三日三晩雨乞いを行いました。果たして、三日目の晩、大雨となりました。共有ため池も満杯になり、水路を通して、各家庭に配水されました。ところが、村長は「雨乞いに参加しなかった大智の家には配水するな」と命じました。このままでは、大智とその家人は命の問題にもなりそうです。

 さて、あなたなら、大智の家に配水しますか。

【質問】

1.この話の続きについて、自然科学的視点を意識して結論を考えてください。

2.この話の続きについて、法学的視点を意識して結論を考えてください。

3.この話の続きについて、社会学的視点を意識して結論を考えてください。

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論理的に考える

私が、現役バリバリで仕事をしたいたころ、ビジネスの場面で最も私の武器であったものは、論理的に考える(=ロジカルシンキング)という習慣だった。この習慣のおかげで、私は多くの顧客のお役に立てた。

ロジカルシンキング・・・よく聞く言葉だと思います。でも、もうひとつ分かり難いという方もいらっしゃる様ですから、この言葉の意味を確認します。

ビジネスにおける論理的思考とは、ある課題(=issue)に対する自身の主張(=claim)に
確固たる根拠(evidence)があるということです。この3つの要素ICE(アイス)が
揃っている状態を論理的というのです。

よく、相続の相談などで、いきなり「節税対策」を解説する人がいます。これなどは、全く論理的な面談をしているとは言えません。なぜなら、まずは、課題(何が本質的な問題なのか)の特定をしなければいけないからです。悩まれているのは、納税資金がないことのか、相続に伴う紛争であるのか、今後の商売の担い手なのか、それとも、相続人以外で財産を分与したい方がいるのか、一言で相続と言っても、実は千差万別なのです。にもかかわらず、いきなり「節税対策」(税理士に多いんですよ)はやはり、コンサルタントとして、顔をしかめてしまいます。

ロジカルシンキング、今でも私の生命線です。